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『ころやわフロア』を施工したご自宅で過ごす青沼様とご長男。家の中で、それぞれの時間を過ごせるようになりました。
青沼様は、知的障害とてんかんがあり、精神障害者保健福祉手帳1級を取得している24歳のご長男と暮らしています。ご長男には月100回を超える発作があり、その多くで転倒を伴います。20歳を過ぎた頃から大きなケガが増え、尾てい骨骨折、肋骨骨折、脊椎圧迫骨折を経験しました。
「家の中では、自由にさせてあげたい」。その思いがある一方で、いつ起こるか分からない発作に備え、青沼様はいつも音や気配に意識を向けてきました。ご長男が自室にいるときも見守り用の機器を使い、声が聞こえればすぐに駆けつける。自宅でありながら、家族の緊張が解けることはありませんでした。
度重なる骨折をきっかけに、青沼様はご長男が日常的に使う生活空間へ『ころやわフロア』を導入しました。導入に至るまでの経緯と、床を変えたことで生まれたご家族の変化について伺いました。
※『ころやわフロア』は、普段は硬く安定している一方、転倒時には大きく沈み込んで衝撃を吸収する床です。既存の床の上から施工できます。

家の中では自由に過ごしてほしい
- ご長男は、ご自宅で普段どのように過ごされていますか?
青沼様
自分の部屋にいるか、リビングに座ってゲームをしていることが多いです。外へ出る機会があまりないので、せめて家の中では自由にさせてあげたいと思っています。ただ、立っているときに発作が起きると危ないので、「座っていてね」とよく声をかけてきました。自室にいるときは見守り用の機器で様子が分かるようにし、発作のときの声が聞こえたら走って駆けつけていました。リビングでも、できるだけ私の目が届く場所で過ごしてもらっていました。

骨折のたびに、半年近く生活が変わる
- 発作に伴う転倒や骨折は、ご本人とご家族の生活にどのような影響を与えていましたか。
青沼様
発作自体は生後2日頃からありましたが、本当にひどくなったのは20歳くらいからです。それまでは倒れなかった発作でも倒れるようになり、あざや骨折が増えました。知的障害もあるため、環境が変わると食事が取れなくなることがあり、入院は簡単ではありません。骨折しても自宅から通院することが多く、一度けがをすると半年近く生活に影響します。家なのに誰も気が休まらず、「早く座って」「帽子をかぶって」と、心配から息子の行動を制限するような声かけが増えてしまうこともつらかったです。

「できることをやらずに後悔したくない」
- 『ころやわフロア』の導入を決めた一番のきっかけは何でしたか。
青沼様
直近のけがが脊椎の圧迫骨折だったことです。息子はまだ若いので、たった一度の骨折がきっかけで車いす生活になってしまうことが怖くなりました。床の対策については以前から調べていましたが、もう先延ばしにはできない、少なくとも今できることはやらないと後悔すると思いました。ご長男が使う生活空間を広く整えるには、相応の費用がかかります。青沼様は利用できる制度がないか定期的に自治体へ確認してきましたが、今回の住宅改修に使える補助制度は見つかりませんでした。そのため、社会福祉協議会の無利子融資を利用して導入に踏み切りました。
転倒への備えが必要なのは、高齢者だけではありません。知的障害やてんかんのある方が自宅で安心して暮らすための環境整備を、既存の制度だけでは十分に支えきれない場合があります。青沼様の経験は、住環境の安全を家族だけの負担にしない仕組みの必要性も伝えています。今回施工したのは、リビング、ダイニング、ご長男の部屋、台所、トイレ、洗面所など、ご長男が日常的に利用する複数の空間です。暮らしは一つの部屋だけで完結しないからこそ、家の中を移動しながら過ごす時間まで考えて施工範囲を決めました。


実物に触れ、「安全性を優先しよう」と決めた
- 複数の選択肢を検討するなかで、最終的な決め手は何でしたか。
青沼様
大手メーカー2社の床材を取り寄せ、柔らかい畳も検討しました。その後、CareTEXでころやわを実際に見て触り、思っていたより硬く、普段の生活でも使える床だと感じました。衝撃吸収性の数値も比較して、どうせ費用をかけるなら安全性を優先しようと決めました。今から家を建てるなら、最初からころやわを施工する前提で間取りを考えたいです。住宅会社から選択肢として紹介されれば、必要とする方も選びやすくなると思います。
施工後、ご家族からは「床が明るくなった」という声がありました。ご長男は、足に力を入れたときに床が沈む感触を面白がっているそうです。ご長男にも大きな戸惑いはなく、新しい床は日々の暮らしの一部になっています。

30分ごとに確認していた日々から、少し離れて見守れる暮らしへ
- 施工後、見守り方やお気持ちはどのように変わりましたか。
青沼様
全然違います。見守りの負担が前は10だったとしたら、今は5くらい、もしかしたら3か4かもしれません。もちろん、発作の音が聞こえたり、明らかな異変が分かったりしたときは駆けつけます。でも、30分ごとに確認しに行くような気持ちからは解放されました。以前は少し音がしないだけで気になっていましたが、今は家の中で少し離れた場所にいても過ごせます。目を離してよいということではありませんが、ずっと隣にいなくても見守れるようになりました。
青沼様自身も、施工後の床で頭から転んだことがありました。ぶつかった瞬間は痛みを感じたものの、その後は頭や肘に痛みが残らなかったといいます。その経験から、ご長男が転んだときへの安心感を、ご自身の体でも感じたそうです。ころやわフロアが発作をなくしたわけでも、転倒への心配をすべて消したわけでもありません。それでも、できる限りの環境を整えたことで、ご長男の行動を常に制限するのではなく、少し離れたところから見守れるようになりました。ご本人が家の中で自由に過ごすことと、ご家族が息をつける時間。その両方を支える変化です。
必要な人が、安心して暮らせる住環境を選べるように
- 同じような悩みを抱えるご家族へ、伝えたいことはありますか。
青沼様
費用がかかるので、誰にでも簡単に勧められることではありません。家の中では、一部屋だけ対策すればよいとも限りません。もし検討している方がいるなら、まずは本人が一番よく使う場所から始めて、よければ少しずつ広げる方法もあると思います。そして、転倒への備えが必要なのは高齢者だけではありません。障害のある人の家庭でも、床や壁を安全にする必要があります。必要な人が費用だけを理由に諦めなくてよいように、補助制度も広がってほしいです。
「ただ、『ころやわ』がなかったら、ずっと見張り続ける人生を送らなければならなかった。全然違います」
青沼様の言葉が示すのは、住環境を整えることが、けがへの備えだけにとどまらないということです。ご本人が自宅で自分らしく過ごすことと、ご家族が過度な緊張を抱えずに見守ること。そのどちらも支える選択肢が、必要とする家庭へ届く社会が求められています。
※本記事は青沼様個人の体験と感想を紹介するものです。製品の効果・効能を保証するものではありません。
※本インタビューは2026年9月に実施しました。掲載内容は取材時点のものです。
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